キム・ヨナ結婚 コーチの評伝

昔は良かったなあ、等のジジイの歴史認識
は極力排しているつもりなのだが。
冬休みの喪中（けがれ）で逼塞してフィギュア
見ていると、五輪当時のキム・ヨナ良かったなあ
と思い出した。（つい先月結婚してた）。
　バンクーバー金メダル、ソチ銀メダル即引退、
一度目のコーチ・ブライアンオーサーの書いた
キムヨナのサクセスストーリーを読んだが
（和訳で字・字間が大きいので）感激した。
ドロドロの決別はサラっと、ひたすら単純化して
対象評価と自己評価と均分した筆運び。
史料批判の練習に最適のテキストだった。

　そこの意地悪歴史研究者の部分は割愛し
（日本家族史授業にて）、ヨナの才能を、
「ピーキング」（本番に頂点をもっていく技能）
として、オーサーの指導力を誇っている点は
そうなのかな、と説得された。少なくとも、
これまでのマザコン・理系・スポンサー転がし
とかの評伝よりましな気がした。

近くにいるものの観察ほど危険だ（偏見・自家撞着）
という歴史史料の基本を考えさせてくれた。
ブライアン・オ-サー『チーム・ブライアン』講談社、2014（キーノ本）
あーァ。よかったなあ…