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検注論 高橋傑氏の新著

神領興行法と倭寇と惣国の次くらいに
気になってるのが中世検注
 このほど検注と景観を謳う著書が出た。
大いに期待する(ただし検注・景観は別物)
 地頭請けの典型と言われた(今も)南部荘
にて新発見の大量検注史料が出る。
(みなべインターチェンジ建設の緊急調査)
中世在地社会に対するイメージはこの時に
変わった。公の火薬とまったく別個の公事
海産物など数々。検注使の日程や道程を
めぐる駆引きや現場での減額交渉。
目録固め後の契約違反弾劾の百姓申状
農民闘争?などなど、まことにスリリング。
 著者の高橋傑氏は鎌倉遺文研究論集で
東寺領の減額交渉を確認していた。収録
南部荘は検注主体が地頭三浦か本所宮かで
論争中。最先端の三浦氏の研究にも、
この点を明らかにしようとするものはないが
坂本亮太のいうように三浦の検注だとすれば
鎌倉時代像は大きく変わるはずだと思うが。
権力論、政治史、何してるのだろう?
あと言うだけ言って坂本亮太はどうするつもりなのか?
論争あっても進歩のない不思議の国

高橋検注論も知りたい在地問題に直接は
答えてくれない。だが、網羅的に検討して
(とくに気づかない後期検注史料)くれている
時間があれば手がかりになろう。


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和歌山大学教育学部海津ゼミ(日本史)のブログです。

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