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榎原雅治の「交通史」の射程その②

鳥取の本調査から帰還しました。道中の思考

「山伏が棟別銭を集めること」で守護公権の淵源*を
論じた榎原雅治氏の新著。後期授業でも大々的に
扱った遊行上人絵巻の手取川非人宿。というより
宮前はこれの解明のために採ったようなもの

榎原氏の新解釈は時宗教団の交通路造成。
…疥癬の類、種々の方便を廻して、
旅人をわたさむとしけるに、
其辺の住人等、船をかまへて、
我わたさむといひあらそふ程に、
旅人等、両岸にぞ徒に立りける…

さて、この言葉が気だけ見て、われわれが絵師なら
いったいどのような図面を書いただろうか。
現存の絵巻場面にミスリードされて、「疥癬の類」の
解釈をあやまっていないか?というのが本書の主張
(新稿部分です)。もし日本史で入試問題作るなら、
ここを突いた問題作っただろう。大学院なら、
「この詞書から想像される場面を書きなさい。」
なんでが書いてないのかなあ…

ちなみに著者は、カミさん絵図のトレースやって
もらってるよし。いいなあ、榎原似せ絵工房。

*その末端便利屋イメージと、時宗による熊野三山
組織支配というのがどうしても合致しなくて困ってる。
薬売り研究、法灯派の薬商売・音曲支配も含めて、
これ解明してもらえないだろうか。
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