最後の東京学芸大学講演「神国日本の誕生」2001

身辺整理して出て来た東学大史学会の史料。
（これも退会した、知ってる師いないし気の毒
なほど変わったが何もできないので　御同様）
2001年に50周年記念講演というのに記念講演
講師として呼ばれた。中村義会長（故人）の前座。
中世史講座が人事凍結されたので最後の花道？
作ってもらった形。これで東京ともお別れか、
と感慨だったが、そのわりに準備不足のインチキ
講演で立ち往生だった（とあとで下東に言われた。
中村さんの講演は本当に貫禄圧巻・冷めた熱弁で
大学者の記念講演はかくあるべし、と思った）
　レセプションで、「教え子」女子で有名予備校？高校
講師につかまった。「海津さん、今年の和大の
日本史入学試験、『牓示』なんか出しちゃだめですよ
笠田荘の四至牓示」。
　へー、和大の日本史入試なんてチェックされてるんだ！
と大変感激した（実は画期的な出題で神護寺絵図の
牓示●や在家数を数えさせたり現地比定試案だす。
もちろん牓示なんて絵図中に明記されてる。地図
出しているだけで何にも作業しない共通テストの
インチキとは違う）　それで入学して来たら荘園調査に
誘い込んで、紀州ではいまも境界を「ほうじ」と呼ぶ
中世荘園社会が生きている、と驚かせた。
　この女子さんは「中世３キョン」と鳴り響いた著名人で
講演でも「なんで高野山なんだ？安達泰盛なんだ？」
と舌鋒鋭く講演者を追い詰めて会場を沸かせた。
３キョンは新日本史研究会名簿で全て見当たらない。私も次に消えるけど。