中澤克昭著 狩猟と権力
名古屋大学出版会。6600円安い。助成あるのか
副題が「日本中世における野生の価値」
網野善彦を心の師とする著者の真面目。
きれいな表紙だ。富士の巻狩・月次風俗図

高橋傑書ともども中世紀州ネタが多いので図書館には
入れておこう。初期のゼミ生で、はやばや就職をきめて
半年くらい本気で「中世の狩猟」という卒論を書いた
ゼミ生がいた。ただひたすら絵画史料の弓矢の形状と
活用法をピックアップして、武士と凡下の違いを解明する
というようなプリミティヴなものだったが、まだ網野さんの
絵引き解説の論文くらいしかない時代だったので、
私にとっては目の醒めるような新発見の連続だった
(まら熱心な学生で、11月以後頻繁に研究室に来て
発見と仮説をぶつけて来た。)
47永井宏正『中世の絵巻物に見る弓矢』2001年卒論・未刊
もし中澤論文の様な成果を読んでしまっていたら、
おそらくコピペになってしまっただろう。此の不良っぽい
学生が口頭試問後に私に言ったのは
「卒論審査てマジガチなんですね。驚きました」
少し違うかも。関西来て日が浅く覚えきれてないか。
ともあれ、永井は受験校出の不本意入学なので、
和大の日本史なんてアホにしてたのだろう
中澤論文で、永井も考えていた民衆フェーデの弓矢
について、戦争論に初出のある13章村の狩猟とその継承
が気になった。初出時に多くのメモを入れた記憶アリ。
「大幅書き換え」とあるので、研究室でみつけてチェックしなければ
永井の卒論は宮前に読ませて本気を知らせよう。

絵巻物切り貼りだらけで汚いが執念の手書き論文
副題が「日本中世における野生の価値」
網野善彦を心の師とする著者の真面目。
きれいな表紙だ。富士の巻狩・月次風俗図

高橋傑書ともども中世紀州ネタが多いので図書館には
入れておこう。初期のゼミ生で、はやばや就職をきめて
半年くらい本気で「中世の狩猟」という卒論を書いた
ゼミ生がいた。ただひたすら絵画史料の弓矢の形状と
活用法をピックアップして、武士と凡下の違いを解明する
というようなプリミティヴなものだったが、まだ網野さんの
絵引き解説の論文くらいしかない時代だったので、
私にとっては目の醒めるような新発見の連続だった
(まら熱心な学生で、11月以後頻繁に研究室に来て
発見と仮説をぶつけて来た。)
47永井宏正『中世の絵巻物に見る弓矢』2001年卒論・未刊
もし中澤論文の様な成果を読んでしまっていたら、
おそらくコピペになってしまっただろう。此の不良っぽい
学生が口頭試問後に私に言ったのは
「卒論審査てマジガチなんですね。驚きました」
少し違うかも。関西来て日が浅く覚えきれてないか。
ともあれ、永井は受験校出の不本意入学なので、
和大の日本史なんてアホにしてたのだろう
中澤論文で、永井も考えていた民衆フェーデの弓矢
について、戦争論に初出のある13章村の狩猟とその継承
が気になった。初出時に多くのメモを入れた記憶アリ。
「大幅書き換え」とあるので、研究室でみつけてチェックしなければ
永井の卒論は宮前に読ませて本気を知らせよう。

絵巻物切り貼りだらけで汚いが執念の手書き論文
写真
このうえなく汚い卒論だが私の好きな偏執。
「形じゃない、伝えたい執念見せろ」語録
ここは木村茂光語録の「卒論とはラブレターだ。心を込めてまとめよ」と正反対かも
このうえなく汚い卒論だが私の好きな偏執。
「形じゃない、伝えたい執念見せろ」語録
ここは木村茂光語録の「卒論とはラブレターだ。心を込めてまとめよ」と正反対かも
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