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大塚紀弘「高山寺の明恵集団と南宋」再読

⤵ブログランキング26位か 塔が傾く 
既往の中世宗教 地図を刷新する画期的な研究だ
と周辺には喧伝してうるさがられていたが。
先週在国のままお会いできるかと楽しみにしてたが
甘かった。都会の多忙学者は在和時間2時間半で
日帰り帰国してしまった(私が飛んで埼玉みてる間に)。
 そこで著書5章だけ再読して見た。
雑な民衆史の私には本論文の命の部分
高山寺聖教の逐条分析集成(p158~169
の一覧表)は検証できない。が、それでも。
① 俗説排した明恵伝の再現(糸野御前など一切出てこない)
② 喜海・定真系の伝記にはほぼ一切出てこない指摘
③ 沈黙史料・宗教史料から再現できる世界。
 私の様な明恵知らずうろ覚え老人には①が
ありがたい。再読して痛感した。この知識だったの
忘れて一人で大きくなった気になってた。
②は一番すごいところ。私なら「喜海教団のフェイクを
暴いた」とか大々的に吹聴したが。あくまで淡々。
表にして。これでわからん馬鹿は相手にしないという大人。
③は元学芸員なので。これ見ていて塔を立てねば
わからない、とサブリミナル効果になったか。

 正直、この論文無しには、明恵を大言壮語のホラ吹き
ゆめうつつ人間と思っていただろう。喜海行状やら伝記
やらに記された表層にだまされて教団の恐るべき実態
見失っていただろう。たまにはこういう超発見でもないと
前近代史なんかやってられない。
それにしてもこの教団が
師亡き後バラケテ各種禅宗・律宗教祖たちの下に潜んだか
と思うと。おそるべし日本中世宗教史。予告編の続編待たれる

psついでにブイブイ誌の聖なるウナギ論文にも再挑戦。
いつも難しくて途中で投げ出していたが、今日は
明恵論骨格がわかったので読めた!註は流し目で
附記までだけど。
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