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米田頼司さん、『和歌浦 昭和初期再現MAP』刊行

「ニュース和歌山」紙で予告されていた和歌浦地図が
解説冊子とともに米田頼司研究室から刊行された。
 聞き取り調査に基づいて、身近な和歌浦をB1判の
大地図上に再現するという類例のない共同研究の成果。
 地元の人々とともに歩みつづけた米田頼司さんと
和大紀州研・祭礼研(吉村旭輝氏代表)のスタンス
を象徴する取り組みとして、学ぶべき点が多い。
 「ぜひこれを糸口にして、さらに多くの人々に、
地図を修正して和歌の浦を再発見していってほしい

と米田氏は語っていた。

和歌の浦は、歴史的景観権発祥の聖地として、今や
産・官・大学などの様々な人々が関わって、多くの
成果を世に出して活況を呈している。地域密着型の
観光地図や歴史的な証言を再刊した成果も刊行された。
だが真に地域に即した民俗誌・民衆史としての和歌浦
の現在を考えている人々は必ずしも多くはない。
この意味で、和大紀州研を率いる米田氏のスタンスは
瞠目すべきものがあった。とくに大著『和歌祭』に
収斂するこの両三年の取り組みは、際立っていた。
今回の地図は、おそらく米田氏の研究の集大成に
あたるものになるだろう。私たちは、この地図に
込められた研究者の想いを読み取らなければならない。
私にとって、今しかできない、この古老対象の聞き取り
調査を最優先して取り組んでいった<研究者の矜持>
というべき品格だった。
http://www.nwn.jp/kakokizi2013/20131005/1/1.html
 
この和歌浦地図は、300冊作成されて地元中心に
配布される。惜しむらくはたった300冊。諸般の
事情があったと聞く。米田氏に懇願して、せめて地図
だけでも大量に増し刷りして、教育学部・観光学部
の教材として地域連携を進めたいので協力してほしい
、と頼んでみようと思う。もちろん、私がこの研究を
引き継ぐ度量などは全くない。私なりの方法で、
和歌浦を真に担った人々の執念を、次代に伝えたいと
思うのみである。まずは紀州研と図書館に相談しよう。

IMG_8031.jpg
2013/11/23紀州研・公開学習会にて基調講演する
米田氏。和歌浦の風景を支えた紀州藩のイデオロギー
について大胆な仮説を熱く語った。
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