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追伸 「大永2年の根来惣国徳政を考える」

(1/26条の承前)
識者皆様 海津です
勢長書状、宿老を村落サイドとするのは
全く考えていなかったので蒙を開かれましたが
(旅引付など類例はどうでしょう)、「取合い」
については、参照した九条家文書217号
(泉佐野市史 60号)の「寺家・国取合」
「天下の御取合」はいかがでしょう。
調停と読むのは難しく、
「寺家・宿老の取合い(紛争)に至り」(結果的に
無事になったが)、「然る処…」という被害が
附帯した、というように「然る処」以下を、
時間の経過ではなく、並列する状況説明と
みることも可能と思うのですが。
いずれにしても、根来事件とは無関係だから
和泉国は入らない、と切り捨てるのはやや不審です。
質の異なる史料の示す実態を、関連付けて
とらえる試みはまず重要なのではと。
重ねてご検討をお願いいたします。

とくに急ぎません。むしろどこかで
「大永の根来惣国一揆を考える」
などの研究ノートでも日研の万華鏡
あたりに出していただけると幸です。
発見後もう1年半近くたつのに、
騒いでいるのが和歌山組周辺*のみという
のが困るので、異説や批判は一向に
かまいません。
*ヒストリア240の「太田城水攻めと
豊臣国分」で、藤田達生さんが独自解釈
してくれてます(p86)。感謝!
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和歌山大学教育学部海津ゼミ(日本史)のブログです。

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